胃癌に対するロボット支援下胃切除術②

2018.12.17

前回は「ロボット支援下手術とは」、「ロボット支援下手術の特徴」についてご紹介しました。内容はこちら

ロボット支援下手術の効果

2014年から先進医療として手術支援ロボットによる胃癌手術の臨床試験が実施され、330症例を登録、術後合併症について調査が行われました。その結果、合併症発生率は2.45%と、腹腔鏡手術での6.4%と比べて有意に減ることがわかりました。合併症が起こらないことで入院日数が短くなるため、患者さんの術後早期回復や医療費削減に貢献する可能性があると考えられています。
  

 

ロボット支援下胃切除術は2018年4月から健康保険の適応になり、腹腔鏡下胃切徐術、腹腔鏡下噴門側胃切徐術の2つについては、2018年11月から当院でも健康保険の適用となりました。また、現時点では早期癌の患者さんに限定して行っていますが、今後は適応を拡大してより多くの患者さんにこの手術を行っていく予定です。実際にロボット手術を受けることができるかといった詳細については主治医にお尋ねください。


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