皮膚がんは増えている①

2013.05.20

皮膚がんは、肺がんや胃がんに比べるとなじみが少ないため、患者さんによっては
「皮膚にもがんができるのですか」と言われる方もいるほどですが、
高齢化や紫外線の影響などからか、皮膚がんの発生率は年々増えています。
1985年から2002年の間に約20%も増加しており、
将来はさらに増えると予想されます。
がん治療では早期発見、早期治療が何よりも大事です。
皮膚がんは臓器にできるがんと違って目で見ることができるため、
皮膚がんの症状さえ知っていれば、自分で発見することも可能です。
早期の皮膚がんであれば治療は非常に簡単にすみますので、
ぜひ皮膚の自己チェックをしてみましょう。
皮膚がんを疑う症状は黒いものと、
黒くないものにわけて考えるとわかりやすいと思います。
□ ■ 黒 い が ん ■ □
悪性黒色腫
・いわゆる「ほくろのがん」で、最もよく知られた皮膚がん
・全身どこにでもできるが、顔面と爪、足底にできることが多い
【 悪性黒色腫のチェックポイント 】
 左右対称でない
 辺縁が不整
 色むらがある
 直径6ミリ以上
 皮膚がん1
基底細胞がん
・症状は悪性黒色腫とほぼ同じ
・顔面にできることが多い
表面に光沢をもっていて、出血することが多い

次回(5月27日更新予定)は、黒くない皮膚がんについてご説明します。
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