胃炎のピロリ菌除菌療法

2013.05.13

平成25年2月21日より、胃炎のピロリ菌除菌療法が保険適用になりました!
■ピロリ菌とは
正式名称を「ヘリコバクター・ピロリ」といいます。
胃の粘膜にすみつく菌で、慢性胃炎や
胃・十二指腸潰瘍、胃がんの発生要因
です。
日本人の半数が感染しているとされており、
50歳以上では80~90%が感染しているといわれています。
また、胃・十二指腸潰瘍や胃がん患者の
8割以上が感染しているという報告もあります。
ピロリ菌に感染すると必ず胃がんになるという
わけではありませんが、胃がん発生のリスクは高くなります。
■ピロリ菌の除菌について
これまでピロリ菌の除菌は、胃・十二指腸潰瘍や早期胃がんの治療後等の
4種類の疾患のみしか保険を使った治療ができず、
ピロリ菌が発見されてもそれらの疾患に当てはまらなければ
自由診療となり、数万円の自己負担が必要でした。
しかし今回、保険の使える幅が広がり、
ヘリコバクター・ピロリ感染性胃炎に対しても
保険を使った除菌療法が可能になりました。
保険が適用されるには、
呼気や血液、糞便などの検査で感染が確認され、
内視鏡検査で炎症が見つかることが条件
となります。
現在胃がんは、肺がんに次いで死亡者数の多いがんです。
保険適用によって胃炎の段階での除菌治療が普及することで、
胃がんの防止につながると期待されています
■除菌方法
2種類の抗生物質と、胃酸を抑える薬を1日2回、7日間服用し、
4週間以上後に除菌できたかどうかを検査します。
除菌に失敗した場合は、薬の種類を変えて再び除菌療法を行います。
一度除菌すれば、再感染のおそれはほぼありません。
関西ろうさい病院 健康診断センターでは、人間ドックを行っており、
内視鏡検査や呼気ピロリ菌検査(オプション)を受けることができます!

詳しくは、当院ホームページ内 健康診断センター・人間ドック(下記URL)のご案内をご覧ください。
健康診断センター・人間ドックのご案内
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