2021.07.09
不整脈の一種である「心房細動」は、心臓の中の心房と呼ばれる部分の筋肉が痙攣することによっておこる病気です。
心房細動がおこると心臓は血液を正常に送り出すことができず、心臓内の血液がよどんでしまい、血の塊(血栓)ができやすくなります。この血栓が脳に運ばれて脳血管を塞いでしまうと(心原性脳梗塞)、大きな血管をいきなり詰まらせてしまうことが多く、重症化しやすくなります。また、ラクナ梗塞やアテローム血栓性脳梗塞と異なり、前触れ発作がほとんどなく突然発作が起こるため、予防が難しいと言われています。
自覚症状がないいわゆる『隠れ心房細動』と言われる「不顕性心房細動」の方もおられますので、定期的に健診を受け、日常生活でも時々、自分の脈が規則正しいかどうかをチェックすることが重要です。(手首に指を当て脈を測る検脈の仕方はこちらをご覧ください。)
関西ろうさい病院では、心電図測定機能を搭載したアップルウォッチなど、患者さんご自身の携帯型心電計の記録も参考に診療にあたっています。
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