2022.05.30
前回は爪白癬はどこでうつるかについてご紹介しました。内容はこちら。
爪白癬になると何が困るか?
爪白癬は爪が変色したり分厚くなったり見かけが悪くなるだけでなく痛みや歩きづらさにつながることがあります。また糖尿病や足の血流が悪い方では爪白癬によって皮膚が傷ついて感染症を起こすこともあります。また、爪白癬が白癬菌の貯蔵庫になるため足白癬を治しても爪白癬から白癬菌がでてきて足白癬を繰り返します。
爪白癬の治療は根気が必要です!
爪白癬は足白癬に比べて、治療が難しく長期の治療が必要です。外用薬と内服薬がありますが、外用薬では1年間塗り続けて、完全に治る確率は約10数%です。さらに塗り続ければ徐々に治る確率は上がるとされています。内服薬では薬によりますが、3-6ヶ月程度の内服が必要です。最近では、3ヶ月の内服で1年後に治る確率が約60%と外用薬より高い内服薬も出てきました。定期的な採血は必要ですが、副作用や相互作用も少ないので、内服できる方は内服治療をおすすめします。
まずはお近くの医療機関へご相談ください。
爪が変色するなど症状がある方、詳しい治療方法を知りたい方、ご不明な点がある方は、お近くの皮膚科専門医までご相談ください。
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