2022.08.29
PET検査
PET検査では、FDG(エフディージー)というブドウ糖に似た放射性医薬品を用いて、体内のブドウ糖の代謝状態を画像化します。FDGを静脈注射して、体内に十分に分布するまで安静に待機したのちに撮像し、主に悪性病変の評価に利用しています。がん細胞が他の細胞より多くのブドウ糖を摂取する性質を利用し(図2)、その分布を画像化することで、がんの有無や場所を調べます。PETとCTの両方の画像を同時に撮影することで、より正確にがんの大きさや形、位置を特定することができるため、悪性腫瘍の診断に極めて有効です。
最新のPET/CT装置
当院では2021年5月に従来型のPET/CT装置から、デジタル半導体検出器を搭載した最新型のPET/CT装置に更新いたしました(図3)。デジタル半導体検出器の導入によって、従来装置に比べて放射線(ガンマ線)の効率的な検出が可能となり、画質が飛躍的に向上しました(図4)。また、検査時間も短縮され、身体的な負担も軽減したといえます。
当院は地域がん診療連携拠点病院であり、常勤の核医学専門医がおります。また、当院をはじめ、PET検査を用いた人間ドックを行い、専門医が詳細な読影を行っている医療機関があります。(当院の場合は、健診部までご相談ください。)
PET/CT検査について詳しくは、近隣の日本核医学会専門医までご相談ください。