乳がんの検査方法①

2017.12.18

乳房にしこりなどができたり、検診で要精査となり乳腺外来を受診すると、まず乳房の視触診を行います。続いて行う基本的な検査はマンモグラフィ(乳房X線撮影)と超音波検査です。その後、必要に応じて生検(組織を採取して病理検査をすること)を行います。

マンモグラフィ

乳房を圧迫して左右それぞれの乳房のX線撮影を行います。乳がんは乳腺の中に腫瘤(しこり)や石灰化として写し出されます。当院では2015年に新機種デジタルマンモグラフィ(図1)を導入しました。これにより、画像が鮮明になり、病変が見つけやすくなったこと、圧迫の強さが軽減され患者さんの負担も軽くなったことなどのメリットがあります。また、生検装置が搭載され、超音波検査では見えずマンモグラフィのみで見つかる乳がんの診断も可能になりました。

図1

超音波検査

乳房の皮膚からプローブ(図2)を当てて主に乳腺内の腫瘤を観察します。腫瘤の形や濃度などにより、良悪性の推定をします。20~30代の若い女性は乳腺の濃度が高いためマンモグラフィでは病変が見つけにくいですが、超音波検査は若い女性にも適しています。乳がんを疑う場合には超音波ガイド下に針生検を行います。

図2

次回は平成29年12月25日に乳がんの検査方法②「生検」について、ご紹介する予定です。

 


関西ろうさい病院 主な医療設備・機器のご紹介
関西ろうさい病院 乳腺外科のご紹介
関西ろうさい病院 専門外来(乳腺看護外来)のご紹介
関西ろうさい病院 がんセンターのご紹介

 

カテゴリー
かんろうメディカル通信 最新記事
月別アーカイブ

ページの先頭へ