④人工呼吸、心臓マッサージ、AEDの使用方法について

2011.02.21

「①心肺蘇生が必要な理由」 (2011年1月31日) の記事はこちら
「②意識の確認、応援要請について」 (2011年2月7日) の記事はこちら
「③身体の起こし方、気道の確保、呼吸の確認について」 (2011年2月14日) の記事はこちら
人工呼吸

あごの手はあてたまま、
片方の手で鼻をつまみ、
大きく口を開け相手の口を覆い
1回に1秒かけて
息をゆっくり吹き込む。
これを2回実施します。
※感染の危険性がある場合は、人工呼吸せず、
 そのまま胸骨圧迫(心臓マッサージ)を
 行ってください。



胸骨圧迫(心臓マッサージ)
乳頭の中間部分を1分間に100回の速さで、押します。
胸骨圧迫30回したら、人工呼吸2回します。
  場所:乳頭の中間部分
  深さ:4~5cm(押したらきちんと戻す)
  速度:100回/分

この動作を、AED※の到着、専門家への引継ぎ、
傷病者が動き出すまで繰り返します。

AED:自動体外式除細動器
最近、駅や公共施設などでよく見かけるようになったAED
これはコンピューターによって 心臓のリズムを調べ
除細動(じょさいどう ※電気ショック)が
必要かどうかを 判断する機械です。

 使用方法
 ①電源を入れる(ふたを開けると自動で電源が入るものもあります)      
 ②倒れている人にパッドを装着

  (装着箇所は、パッドに描かれてあります。)
    
 
電源を入れた後は、
 液晶表示と自動音声による説明が
 ありますので、誰でも簡単に使えます。
※電気ショックが必要かどうかはAEDが判断するため、
 パッドを貼り付けた後は、倒れている人に触れないでください。

(心室細動の場合のみ作動し、心停止した場合には作動しません。)
電気ショックが必要な場合
「ショックが必要です。充電中です」というメッセージが流れます。
充電が完了すると「ピー」という音が鳴り、
「ショックを実行します。オレンジ色のボタンを押してください」
というメッセージが流れますので、指示に従ってください。
※電気ショック後は直ちに胸骨圧迫を再開してください。
 (傷病者の反応があらわれるまで継続してください。)
  
電気ショックが不要な場合
「ショックは不要です」というメッセージが流れ、
AEDは作動しません。
※パッドは貼ったままにしておいてください。
 AEDは心電図の解析を続け、除細動が必要な場合には再びメッセージを流します。

また、循環のサイン(息があるか、身体に動きがあるのか)を確認し、
なければ胸骨圧迫と人工呼吸を専門家に引き継ぐまで行います。


まとめ

  

     いざというとき、あなたの勇気が
       尊い人の命を救います・・・

[関連サイト]
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