2018.02.05
関西ろうさい病院では、毎月糖尿病スクールを行っています。平成30年第1回目は1月18日(木)に、「糖尿病とは?」、「経口血糖降下薬」、「体の動かし方」、そして「食事療法の基本」についての講座が開かれました。
①「糖尿病とは?」
講師:関西ろうさい病院 糖尿病・内分泌内科 今田 侑医師
糖尿病は、インスリンが「適切に働かない」、「適切に分泌されない」ことで慢性的な高血糖になることです。血糖値が常時高いと、腎臓で血液をろ過しておしっこを作るとき、ブドウ糖を吸収しきれず、尿糖が出ます。また、おしっこがたくさん出て、のどが渇き、水分をたくさん取るようになり、疲れやすく、体重も減ります。糖尿病治療は、まず合併症の予防をこころがけること。食事運動療法が基本で、生活習慣の改善と薬物療法が重要です。
②「経口血糖降下薬」
講師:関西ろうさい病院 薬剤師
経口血糖降下薬にはインスリンの分泌を促す薬、インスリンの抵抗性を改善する薬と糖の吸収・排泄を調整する薬があります。糖尿病の薬物治療においては、自分の使っている薬の特徴を知り、用法用量を守り、低血糖に対する備えを持つことが重要です。
③「体の動かし方」
講師:関西ろうさい病院 理学療法士
糖尿病の治療法には食事療法、運動療法、薬物療法があります。糖尿病ストレッチは糖尿病の方にも安全に実施できるもので、柔軟性を高めケガの予防になります。今回は参加者全員で、ストレッチ体操(立位編、座位編)の二つと、筋力トレーニングはスクワットなどを行いました。
④「食事療法の基本」
講師:関西ろうさい病院 管理栄養士
糖尿病治療の目的は、合併症の予防と活動的で充実した人生を送ることです。そして、糖尿病治療の3つの方法は食事療法、運動療法と薬物療法(経口薬・インスリン注射等)です。食事療法の基本は2つで、自分の身体に合ったエネルギーを取ることと、栄養バランスが良い食事をすることです。また、合併症予防のために、塩分は控え(高血圧の予防)、コレステロールや飽和脂肪酸(肉の脂)を多く含む食品を控えめにして(高脂血症の予防)、食物繊維をたくさん(一日350g)摂りましょう。
次回の糖尿病スクールは平成30年2月15日(木)午後1時からです。 事前申し込みは不要です。是非ご参加ください。