東日本大震災被災地医療支援について②

2011.09.06

薬剤師の松本です。
平成23年4月10日~13日 宮城県仙台市若林区での
医療支援活動2日目のご報告をいたします。
4月11日(火)
8:00に宿泊所である東北労災病院を出発。
数日前の大きな余震の影響でJRが不通となっており、
市内は大渋滞と聞き、余裕を持って出発しました。
やはり交通量はかなり多く、大勢の方が
徒歩や自転車で出勤される姿もありました。
9時より若林区役所で各都道府県から派遣された
各地区担当の保健師が集合しミーティングが行われます。
この派遣保健師を統括している仙台市の保健師より
現在までの各避難所の状況、今後の予定、本日のボランティア
および保健活動など細かな説明がありました。
その後は各地区の避難所ごとに担当保健師がミーティングを行い、
我々も手分けしてそのミーティングに加わりました。
若林区被災状況(4/10.9:00現在)
避難所数:18ヵ所、避難者数:1,731人、
死者:531名、行方不明者:2,400名(所在未確認者)

以降、七郷保健センターを拠点に各避難所からの
要請を受けて巡回診療を行いました。
午前、午後を通して7ヵ所、17名の被災者を診察しました。
各避難所から要請を受けるのはたいてい一人くらいなのですが、
その方を診察していると私も私もと続々と被災者の方が
集まってきて、いつしか大盛況となっていました。
林医師をリーダーとする我が医療チームは
積極的に患者様を受け入れ診察を行いましたので、
いたるところで被災者の方に感謝され、
大変やりがいを感じました。

(診察中の様子)
19時過ぎより夜間診療の拠点となる若林体育館にて
診察を開始しました。
ここでは9名の被災者の方を診察しましたが、
咳、鼻水を主訴とするアレルギー疾患
長期の避難所生活による極度のストレスからくる
不安症心身症の悪化傾向が見られました。
通常はこれで終了、宿泊所に帰還するのですが、
この日はあと1ヵ所診療要請があったので
南小泉小学校に向かいました。
そこでは血糖コントロール不良に対する
インスリン処方、指導をはじめ
8名の被災者に方の診察を行い本日の診療行為を終え、
23時に東北労災へ帰還しました。
・・・明日は3日目の活動の様子を報告します・・・ぜひご覧ください!
関西ろうさい病院のご紹介
関西ろうさい病院 薬剤部のご紹介
独立行政法人 労働者健康安全機構のご紹介
カテゴリー
かんろうメディカル通信 最新記事
月別アーカイブ

ページの先頭へ