半月板損傷 ①

2019.05.20

半月板とは

半月板は大腿骨(太ももの骨)と脛骨(すねの骨)の間にある概ね三日月型をした軟骨の板です(下図)。膝のクッションと考えるとわかりやすいと思います。この半月板が傷ついた状態が半月板損傷です。正常な関節では大きな力が加わらない限り損傷することはありませんが、加齢により傷みつつある関節では、日常生活動作などでも損傷する場合があります。

       

 

症状は?

症状としては痛み、関節の腫れ、関節の動きの制限などです。膝の関節の隙間を押さえると痛みがあります。診断のためには、痛みが出た経緯、身体所見に加え、MRIがもっとも有用です。治療としてはいきなり手術ではなく、スポーツ活動の強度を下げたり、消炎鎮痛剤の内服を行ったりします。変形性関節症を伴っている場合は、慢性疼痛の治療に用いられるお薬も有効です。

 

次回は2019年5月27日(月)に「半月板損傷②」として「関節鏡を用いた手術」をご紹介する予定です。

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