特発性三叉神経痛①

2020.01.20

特発性三叉神経痛とは

三叉神経痛とは、顔に痛みの出る病気です。「痛い」、「冷たい」、「熱い」といった顔の感覚を脳に伝える神経が三叉神経ですが、この三叉神経に痛みが起こり、顔が痛く感じる症状が三叉神経痛です。様々な理由で発症することがありますが、近年その原因が脳にあることがわかってきました。

原因と症状

痛みの原因は、三叉神経が脳幹に侵入する部位で血管による圧迫を受けている場合があり、これが最多の原因とされていますが、血管圧迫がみられない場合もあります。また、腫瘍やヘルペス感染後、多発性硬化症などでも引き起こされることもありますが、通常、MRIなどの画像検査や医師の診察でこれらの原因が否定できれば特発性三叉神経痛と診断されます。症状は、突発的に顔の片側にのみ、強い痛みが短時間生じることが特徴です。50歳代以降に多く、若干女性に多い疾患です。痛みは鋭い痛み、電撃痛などとも表現され、痛みが頻回に出現する時期と全く起きない時期がありますが、年月とともに強く長くなる傾向があります。頬、唇、歯や歯茎に触れることで痛みが引き起こされることがあり、洗面、化粧、食事や歯磨きが困難になることもあります。

 

次回は令和2年1月27日(月)に「特発性三叉神経痛②」として「治療方法」をご紹介する予定です。

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