特発性三叉神経痛②

2020.01.27

前回は「三叉神経痛①」で「特発性三叉神経痛とは」と「原因と症状」をご紹介しました。内容はこちら

治療方法

治療は薬物療法ではカルバマゼピンなどの抗てんかん薬が用いられます。体に負担が少ない治療ですが、投与初期は効果的でも徐々に効果が弱くなる場合があること、対症的な治療のため内服を続ける必要があること、ふらつきやめまいといった副作用が比較的起きやすいことが欠点です。外科的治療では三叉神経への血管の圧迫を取り除く手術が行われています。手術の直後から効果が現れ、再発率も低く、最も根治性が高いとされています。全身麻酔下で行われますが、技術や機器の進歩により、小さな開頭で安全に実施できるようになっています。

また近年では、ガンマナイフという治療機器を用いた放射線治療も効果的です。治療後は、数週間から一か月後に効果が出現することが多く、80-90%で内服が不要になります。おおよそ10年以上経過すると徐々に再発することが欠点ですが、局所麻酔で行うことができ、開頭しなくてもよいため体への負担が少なく、高齢者や臓器合併症が多い場合に適していると考えます。三叉神経痛についての詳しい治療方法などは、脳神経外科の専門医にご相談ください。

 

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