2021.10.25
前回は「メニエール病に対する新しい治療、中耳加圧療法①」でメニエール病という病気について、また、その治療の大まかな流れについてご紹介いたしました。内容はこちら。
新しい低侵襲な治療法、中耳加圧療法とは?
小型の携帯装置(図)を使用して自宅にて自分で治療を行います。使用方法は簡単で、原因となっている側の耳に耳栓状のチューブ先端を挿入し、装置本体の開始ボタンを押すだけです。3分間で自動的に停止しますが、1日2回を基本として行い半年間続けることが目安となります。装置は病院からお貸しし、診察時に使用料を支払いいただくようになります。
まずはめまいの原因を調べる
めまいを生じる原因は様々ですが、耳が原因でめまいが起こることは多く、なかでもメニエール病は進行する難聴も引き起こす厄介な病気です。めまいの正確な原因を明らかにすることが難しい場合もありますが、当院では平衡機能検査・MRI検査等によりメニエール病の確定診断を行っています。めまいがなかなか治らず、耳の異常も感じる場合は早めにご相談ください。