脊椎の内視鏡手術①

2022.12.19

脊椎の内視鏡手術とは?

脊椎疾患は、図1のように、脊椎内の神経が圧迫されることで、痛みや痺れなどの症状が出現します。その治療方法として、切開するopen手術や、近年は低侵襲な脊椎内視鏡手術などがあります。

脊椎内視鏡手術には、MED法とFED法があります(図2に手術比較表)。

MED法は本邦に導入され約20年になり、脊椎内視鏡手術として広まりました。背中(腰椎後方)に16mmの切開を加え、椎弓間から後方アプローチで神経を除圧します(図3)。

近年増えてきているのがFED法で、経皮的内視鏡手術とも呼ばれています。MED法と同じように後方からの手術に加え、後側方からのアプローチも可能です。MED法より更に小さい7mmの切開で、多裂筋などの背筋を傷つけず腰椎の椎間関節や骨切除もせずに神経を除圧することができます(図4)。

しかし、脊椎内視鏡手術を実施できる専門医は少なく、全国的に実施可能な施設が限られている状況です。当院をはじめ専門医のいる病院では、症例に応じたより良い治療方法を提供出来るよう準備しております。

 

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