中央手術部

特色・方針

手術室の効率的運用により高度化する手術に対応していきます

14の手術室(2室はバイオクリーンルーム、1室はハイブリッド)をフル稼働して、年間約8,200件の高度な手術を行っています。中央手術部では、安全かつ高度な医療を提供するために、先進的な装備を備え、各診療科医師、麻酔科医師、看護師、薬剤師、臨床工学技士、放射線技師、ロジスティックを含むその他多くのスタッフが連携してチーム医療を行っています。

手術支援ロボット“ダヴィンチ”

2014年秋からは「手術支援ロボット“ダ ヴィンチ(da Vinci Surgical System)”」が稼働しました。ダ ヴィンチとは図1のサージョンコンソール(操作部)、図2 ペイシェントカート(実行部)、図3 ビジョンカート(モニター)の3つの構成からなる内視鏡下手術用の医療用ロボットで、より精度の高い、低侵襲な手術を行っています。


図1 サージョンコンソール

図2 ペイシェントカート

図3 ビジョンカート

ロボット手術中の様子

ダ ヴィンチシステムの詳細はこちらをご覧ください。

ハイブリッド手術室

平成28年1月18日、外科手術と血管内治療(カテーテル治療)との融合が進んだハイブリッド治療を安全に効果的に行うための専用治療室が稼働しました。新しい治療室は十分なスペースを確保し、あらゆる種類のハイブリッド治療に対応できるだけではなく、緊急時にも即時に対応可能な血管撮影機器などの配置を整えることができます。

今回導入したPHILIPS 社製最新血管造影装置 Allura Xper FD20 は、少ないX 線被爆で高精細な X 線画像を撮影することが可能な上、術中 3D-CT 画像も撮影できます。また、PHILIPS 社製高機能超音波装置 EPIQ7の3D 画像をリアルタイムに見ることができ、安全性の向上に寄与しています。さらにこの撮影装置を移動させる懸架式レール(Extended Flex Move)は、日本で初めての広範囲移動かつフレキシブルな動きが可能となる施工です。手術室そのものも国内初の LED内臓 HEPAフィルターを備えたMAQUET 社製手術室 VARIOP を導入しています。VARIOP は高い清潔度を維持するだけではなく、天井 LED を備えた明るい開放感に満ちた治療室となります。

カテーテルによる経皮的心臓弁置換、大動脈ステントなど、従来ではその侵襲の高さから治療が困難であった患者さんにも、治療の恩恵を供与することができ、その他、脳血管を始めとする全身の血管治療や脊椎疾患、悪性疾患、重症外傷にも活用しています。


ハイブリッド手術室

実績(平成28年度)

手術室内診療実績

手術総件数 8,242件
全身麻酔件数 4,346
局所麻酔件数 997

診療科別手術件数

診療科名 手術件数 診療科名 手術件数
内科 335 皮膚科 105
循環器内科 94 泌尿器科 501
外科 1,156 婦人科 547
整形外科 1,985 産科 77
形成外科 813 眼科 808
脳神経外科 318 耳鼻咽喉科 432
心臓血管外科 250 歯科口腔外科 570
呼吸器外科 166 救急科 84
8,242

スタッフ

手術室のご紹介

関西労災病院の手術室13室のうち2室に、欧州以外では初となるドイツ・ドレーゲルメディカル社製手術設備システム「オペラ」を、また、別の2室にはスウェーデン・マッケ社製シーリングペンダントシステムを導入しております。


ドレーゲル社製手術設備システム「オペラ」を導入した手術室


リラックスして手術に臨んでいただけるよう照明にも配慮した手術室

清潔な環境の実現

気流制御

オペラシステムでは、天井面のヘパフィルターを通過した清浄な空気を、エアスタビライザーと呼ばれるガラス製の壁により乱流を起こすことなく術野に送るため、手術部位の空気清浄度を確保します。

最近、電気メスによって発生した煙(サージカルスモーク)に含まれるウィルスや化学物質の吸引による術者や看護師の健康被害が懸念されていますが、オペラは送気量が多いため、サージカルスモークの吸入を抑制することが期待されています。

床上の配線・配管の解消

電線や配管が床をはわない環境

一般的な手術室では、電気メスや吸引器などの電線や配管を床にはわせて壁のアウトレットに接続させていますが、床をはう電線や配管は、大型機器や人の移動と清掃の妨げになります。実際、多くの機器を用いる脳外科手術では、電線・配管の総延長は300mに達します。オペラでは天井から吊り下げたビームに接続することにより、これらの線が床をはうことがなくなり、より清潔で安全な手術の実施環境が整備されています。

汎用性に優れた広いスペース

マッケ社製シーリングペンダントシステムの手術室

新手術室は、1室あたり平均80m²の有効面積を確保しており(従来は55m²)、大型の医療機器を用いる手術であっても十分な広さを確保しています。しかも、手術室ごとに用途を特化するのではなく、さまざまな手術に対応できる汎用性の高い手術室となっています。

また、倉庫などの区割りをなくし、スペース全体を最大限有効活用することで、大型医療機器などの柔軟な運用が容易にできるようになっています。

手術棟の廊下

その他、手術室の廊下に窓を設けるなど、閉鎖性の緩和にも工夫を凝らしています。これは医療スタッフの精神衛生面に大きなプラス効果があり、快適な空間のなかでより安全で良質な医療を患者さんに提供できるようになりました。

医療関連機器等の物流についても、広いスペースを活かして1つのラックで運搬することにより、素早い手術準備ができるようになりました。手術室は、入口と出口を設けることで、手術前の準備と手術後の撤収・廃棄を峻別し、これまで以上に感染防止等に対する衛生対策が撤底された構造になっています。

ソフトウェア充実で効率性アップ

手術運用ソフト ORSYS(Philips)を導入し、手術室の効率的な運用を図っています。手術中にさまざまな情報を表示させることもでき、さらに、電子化されたカルテ情報と連動することで、院内での手術に関する情報を共有化し、安全な医療の提供に役立てています。

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