2024.06.03
ガンマナイフとは?
ガンマナイフ(図1)は脳神経外科分野の疾患で用いられる放射線治療装置の一種で、皮膚や骨に傷をつけることなく頭蓋内・脳の病変を低侵襲的に治療することができます。2023年現在日本国内に50台、その内兵庫県に3台が稼働中です(日本ガンマナイフ学会HPより)。ガンマ線という放射線を用い、ナイフのような切れ味の良い高精度な治療効果が期待できることが名前の由来です。円環状に配置された放射線線源から約200本のビーム状の放射線が病変へ向けて集中的に照射されることで、病変では高い効果を得られ、周囲の脳や組織への被曝は最小限に抑えることができます。(図2)。治療機器や治療計画ソフトウェアの進歩により治療時間は短く、治療効率は向上しており、適応疾患のほとんどの治療は1日で終えることができます。