世界標準の脳血管障害を提供
関西労災病院の位置する阪神医療圏は170 万人の人口を有する密集地域です。なかでも尼崎市は65歳以上の高齢者人口は28%前後に達し、脳卒中の好発人口は増加傾向にあります。脳卒中は一度発症すれば、当人のみならずその家族まで様々な負担がのしかかり、日本の医療介護費の過半数を占める社会的損失の極めて大きな疾患です。そして、今後一層必要とされる脳卒中治療に超急性期から維持期、日常生活までシームレスに行うためには、地域全体での役割分担をもってフレキシブルに治療を提供する必要があります。
阪神医療圏域において、当院は超急性期の高度脳卒中専門治療をリアルタイムに提供する役割を担っています。当院では最新の脳血管撮影機、3Tesla MRI、320 列CTscan、RI-SPECT、最新の手術室とハード面での整備を行い、2014年に脳卒中センターを設立いたしました。またICU を10床(うち5床はSCUとして運用)に拡充し、12床の HCU を整備して脳卒中専用急性期病床を確保し、超急性期脳血管障害に対して医師、専門看護師、理学療法士、管理栄養士やMSW などが参加する脳卒中急性期集学的治療を行っています。
当院は脳神経外科専門医、脳卒中専門医、脳血管内治療専門医養成の訓練施設および一次脳卒中センター(PSC)の認定も受けており、次代を担う脳卒中の専門医を地域の先生方とともに育てて行きたいと考えています。
さらに、脳血管障害に対するセカンドオピニオン外来も開設しております。脳ドックなどで見つかる無症候性病変、慢性期内科的治療などに対する専門的知識を提供することが可能となりました。2016年4月からは神経内科も再開しており、今後もさらに高いレベルで持続可能な地域医療の一翼を担えれば幸いと考えます。
スタッフ
瀧 琢有(たき たくゆう)
役職 | 脳卒中センター長 副院長 脳神経外科部長 |
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専門分野 | 脳神経外科 |
資格等 |
森 鑑二(もり かんじ)
役職 | 第二脳神経外科部長 |
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専門分野 | 脳腫瘍 |
資格等 |
豊田 真吾(とよた しんご)
役職 | 脳神経血管内治療科部長 |
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専門分野 | 脳神経外科 |
資格等 |
村上 知義(むらかみ ともあき)
役職 | 医員 |
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専門分野 | 脳血管障害 |
資格等 |
清水 豪士(しみず たけし)
役職 | 医員 |
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専門分野 | 機能的脳神経外科 |
資格等 |
レジデント 中河 寛治(なかがわ かんじ)
末松 拓也(すえまつ たくや)
和田 雄樹(わだ ゆうき)