ちかごろの育児支援事情

2017.10.23

赤ちゃんが生まれて、病院を退院するまでの期間は約1週間というのが一般的です。その後、1ヶ月健診までお母さんはご自宅で赤ちゃんと長い時間を過ごします。現代ではインターネットが普及し、いつでもどこでも必要な情報にアクセスできる時代になりました。しかし、同じ赤ちゃんを育てるお母さんたちが集まり、語り合うことで、より安心感が得られることでしょう。

関西ろうさい病院では、退院されたお母さんに2週間健診や1ヶ月健診などで集まってもらい、ご自宅に帰ってからの困ったことを話し合ったり、赤ちゃんの成長を確認し合う場を設けています。また、母乳外来を設けて退院後の母子を対象に、卒乳までの乳腺炎、乳房トラブル・母乳不足感などの症状や育児相談への個別対応も行っています。

全国的な取り組みとしては、「こんにちは赤ちゃん事業」というものもあります。これは、自治体ごとに産後のお母さん・赤ちゃんのところに保健師さんや民生委員等が訪問する事業です。訪問時期はそれぞれの自治体で多少異なることがありますが、身近な支援者として育児のサポートにあたっています。

母子健康手帳も育児の強い味方です。母子健康手帳には出生連絡票が付いていると思います。出生届とは異なり、送付しなければならないものではありませんが、この連絡票を出すことで、赤ちゃんが生まれたことを地域の保健師さんに伝えることができます。

お母さん同士で語り合う体験や、地域の支援者との関わりによって、育児に悩み、挫けそうになったときでも、「ひとりではない」と思えることが育児の原動力に変わります。

 

 

関西ろうさい病院で出産を希望される方へ

関西ろうさい病院 産婦人科のご紹介

関西ろうさい病院 小児科のご紹介

 

カテゴリー
かんろうメディカル通信 最新記事
月別アーカイブ

ページの先頭へ