第9回 関西ろうさい病院 市民公開講座 開催報告

2012.08.21

「胃がん、大腸がんはもう怖くない!」


当日の会場の様子

お暑い中たくさんの方にお越しいただきまして、誠にありがとうございました。開催の模様などについてご報告いたします。

  • 日 時  平成24年7月14日(土)13時~16時
  • 場 所  西宮プレラホール
  • 参加者  264名

市民公開講座(14:00~16:00)

田村副院長開会挨拶
市民講座
専門的ながん診療の提供及びがんに関する知識普及・啓発を図ることが地域がん診療連携拠点病院としての使命であると開催趣旨を説明し、開催の挨拶といたしました。
西宮市医師会菊池会長 開会に寄せて市民講座
医師会としてもがん検診に力を入れている旨を説明され、参加者に向け最新の情報を収集してくださいとのお言葉をいただきました。
講演司会
市民講座
萩原消化器内科部長 加藤下部消化器外科部長

市民講座
「早期発見で、手術しなくても治せる胃がん・大腸がん」

消化器内科医師 中村 剛之
がん種別の死亡率において胃がん・大腸がんが男女とも上位にあること、胃がん・大腸がんの検査方法及び治療方法(内視鏡治療)等を紹介した後、胃がん・大腸がんは進行の程度にかかわらず症状が全くない場合も多いため、定期的な検診が早期発見につながり、また、胃がん・大腸がんの治療には、早期発見が重要であると説明しました。

市民講座
「あなたが胃がんと言われたら~胃がん治療の最前線~」

上部消化器外科医師 竹野 淳
胃がんの進行度と進行度に応じた治療方法、手術術式、手術方法(特に腹腔鏡手術について)、術後経過及び抗がん剤治療について概説し、特に当院で行っている腹腔鏡手術、抗がん剤治療に関する説明を行って、「①胃がんのことをよく知ってください。②ご自身の病気の進行度を知ってください。③信頼できる医師の元で治療を受けてください。」とお話ししました。

市民講座
「体に優しい大腸がん治療」

下部消化器外科部長 加藤 健志
下部消化器外科は「①病状に合わせた、②個々の体力に合わせた、③なるべく体にやさしい」を原則とし、大腸がんの手術法、腹腔鏡手術、TANKO手術について、メリット・デメリットも含めご紹介しました。難易度の高い腹腔鏡手術は術者の技術的要素も重要であり、技術認定制度と適切な医療機関での治療の重要性について説明しました。
また、早期発見のために、該当する症状がある場合は必ず受診すること、無い場合でも毎年の検診を呼び掛けました。

市民講座
「もう一人で悩まない~がん相談支援室から~」

がん看護専門看護師 渡部 昌美
がん診療連携拠点病院に整備されている「がん相談支援センター」の機能について紹介した後、実際にがん相談に携わる中で多く寄せられる相談事例について、どのように対応するかも含めて詳しく説明しました。

質疑応答

事前に寄せられた質問に対して、講演を
行った4人の講師がそれぞれ回答しました。
市民講座


田村副院長閉会挨拶
市民講座
ろうさい病院は労災を扱う病院である一方で、標準的(現在選択し得る最善の)がん診療を積極的に行っており、さらに、がんの治療過程で本人・家族をサポートするチーム医療体制も整備しています。がんと分かったときから、『一人でがんと闘うのではなく、みんなでしっかりと治療にしていくように努めているので、胃がん、大腸がんはもう怖くない!』と述べて閉会の挨拶といたしました。

健康相談(13:00~14:00)

市民講座
看護師による血圧測定
市民講座
管理栄養士による栄養相談
カテゴリー
イベント情報 最新記事
月別アーカイブ

ページの先頭へ