乳がんの検査方法②

2017.12.25

前回は「マンモグラフィ」「超音波検査」について、ご紹介しました。内容はこちら

生検

マンモグラフィ、超音波検査で乳がんやその他の悪性疾患を疑う場合に行う検査です。無症状の早期の乳がんは、マンモグラフィ検診で見つかることが多くあります。このような乳がんは腫瘤とならずに超音波検査では見えにくく、マンモグラフィガイド下生検の対象になります。新機種のマンモグラフィでは、ターゲットの病変に正確に生検針を挿入して組織を採取できます。その組織をX線撮影することにより、病変が採取できたことを確認して病理組織診断を行います(下図)。こうして見つかる乳がんは非浸潤性乳管がんという早期乳がんのことが多く、手術により治癒するので、再発する心配はほとんどありません。

乳がんは近年増加傾向にありますが、早期発見と正確な診断が重要です。そのためには40歳以上の女性は乳がん検診を定期的に受診してください。検診で発見される無症状の乳がんは早期の可能性が高く、「要精査」と通知があっても怖がらず乳腺外来を受診してください。もちろん、しこりなどの症状があればすぐに乳腺外来を受診されることをおすすめします。

乳腺の石灰化病変


採取した標本
 


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