大腸がんに対する最新手術①

2012.08.27

最新の大腸がんの手術は、出来る限り低侵襲(からだへの負担が少ないこと)で、術後が楽な手術方法を選択するようになってきました。その代表が腹腔鏡手術であり、肛門温存手術(人工肛門をつけない)です。
しかし、腹腔鏡手術は技術的に難しくかなりの熟練度が必要で、普及率は36.7%(2010年の日本内視鏡外科学会のアンケート調査)程度にとどまっています。
当院では2007年より本格的に導入し、2011年4月以降は大変進んだがんを除いた全例を腹腔鏡で治療し、最近は傷の数を減らしたTANKO手術も積極的に行っています。
直腸がんに対しては人工肛門を造設しない、外括約筋のみを温存して根治術を施行する内括約筋切除術(ISR)を腹腔鏡下で行い、昨年度は直腸がん53例中、永久的人工肛門を造設したのはわずか3例(5.6%)でした。
腹腔鏡手術とは

従来のようにお腹を大きく切り開かずに、
数ヶ所の小さな穴(5mm~10mm)から
腹腔鏡と呼ばれるカメラ(電子スコープ)や電気メス、
鉗子(かんし)(組織を持ったりはがしたりする道具)などを入れて、
お腹の外から操作して行う手術のことをいいます。
 
切除する腸を取り出すため4cm程の傷が付きますが、
開腹手術(写真1)と比べると、
術後の傷は大変小さく美容上優れています(写真2)。
  
(写真1:開腹手術の傷跡)   (写真2:腹腔鏡手術の傷跡)
また、傷が小さいことから術後の痛みが少なく
術後早期に歩行が可能で、食事の開始も早く、
入院期間も短くなり社会復帰も早くできるようになります。

来週は、TANKO手術についてご紹介します。
ぜひ、ご覧ください!
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