大腸がんの治療方針

患者さん一人一人の状態に合わせて治療方針を決定します

現時点で最も標準的な治療法を推奨しているのが「治療ガイドライン」(2019年版大腸癌診療ガイドラインや世界的によく使われているガイドラインのひとつであるNCCNガイドライン)です。当科ではこのガイドラインを参考に治療方針を決定しますが、このガイドラインどおりの治療方法が様々な理由で適切ではないことがあります。そこで、生活の質をできるだけ保つことができるよう、また、術後の肛門機能を可能な限り残す体にやさしい治療方法を選択し、病気の進み具合や体の状態を勘案しながら、グレードに見合った治療方針を立てています。加えて、より良い最新の治療方法の開発にも積極的に参加しています。

ガイドラインを踏まえた治療方針および当院で治療を受けていただくにあたって特に重要と思われることを外来初診時より説明し、患者さんに治療について十分理解していただけるように努めています。

入院中の経過・治療については、日々の治療内容や看護内容を日ごとに記載したクリニカルパスを用いて、患者さんにわかりやすく安全で優しい治療の提供を心がけています。

 

大腸がん治療の基本は原発巣を切り取ることです。大腸がんは早い時期に発見すれば、原発巣を切り取ること(内視鏡的切除や手術)でほぼ完全に治すこと(根治)ができます。

肺、肝臓、リンパ節や腹膜などに手術で切り取ることが難しい転移がある場合には、手術だけでなく化学療法(抗がん剤治療)や放射線療法を組み合わせて最適な治療法を考えます。

手術後に転移・再発することがありますが、転移・再発の8割以上は術後3年目以内に発見されます。手術後は定期的(3~12ヶ月毎)に、転移・再発を見つけるための検査を受ける必要があります。
転移しやすい臓器は肝臓、肺、リンパ節、腹膜です。切除した部位に再発(局所再発)がおこることもあります。大腸がんは切除可能な時期に転移・再発が見つかれば、転移・再発した部分を切除することで根治が期待できます。手術後5年以上再発がないことが根治の目安です。

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