心房心筋症
心房細動の方の心房は筋肉そのものが傷んでいることが多いことが知られています。このような筋肉の傷みを心房心筋症と呼びます。加齢や高血圧や糖尿病、心筋梗塞などの心室の病気、弁膜症などが心筋症を引き起こし、心房細動はその心筋症の結果起こる病気ということができます。さらに心房細動の持続が心房筋をさらに傷め、心房心筋症を進展させます。なお心房心筋症は心房細動の原因となるだけでなく、心房細動患者さんにみられる脳梗塞や心不全発症にも関わっています。心房心筋症を進めないために、早期に心房細動をアブレーションで取り除くこと、そして心筋を傷める要因をできるだけ取り除くことが重要です。
