医師の方へ – 関西ろうさい病院(兵庫県尼崎市)地域医療支援病院・がん診療連携拠点病院
独立行政法人 労働者健康安全機構 関西ろうさい病院 心房細動

医師の方へ

地域連携

ご挨拶

平素より関西労災病院不整脈科へのご支援を賜り誠にありがとうございます。関西労災病院では平成28年2月に心臓血管センター内に、循環器内科・心臓血管外科と並んで不整脈科を設置しました。これはますます複雑化・高度化する不整脈診療に対して、これまで以上にしっかりと取り組んでいくためです。医師のみならず看護師や臨床工学技士などの不整脈に関わるスタッフの人員数・教育を充実させ、さらに診断・治療機器を整備して参ります。
当科に所属する医師は不整脈診療に長けているのはもちろんですが、多くの医師が心不全や虚血性心疾患治療にも携わっています。不整脈を診るのはもちろんですが、心臓という臓器が最高のパフォーマンスを上げられるよう、さらには患者さんが最も健康になれるよう常に心がけています。安全で質の高い医療を、阪神地域はもとより、広く近畿圏全体の患者さんにお届けすることを目指してスタッフ一同取り組んで参りますので、何卒よろしくお願いします。

当科の特徴

不整脈に関する診断・治療には広く対応しています。特に心房細動に対するカテーテルアブレーションでは、低侵襲(施術時間:発作性心房細動では30分、持続性心房細動では60分ほど)で良好な成績を上げています。治療成績が劣る持続性心房細動に対しても、個々の患者さんの心房の状態をvoltage mappingという方法で調べて、必要十分なアブレーションを行い、成績向上を図っています。また心室性不整脈へのアブレーションも多数実施しています。特に治療に高度な技術を要する陳旧性心筋梗塞など器質的心疾患に合併した心室頻拍や、左心室起源・心外膜起源などの期外収縮にも積極的に取り組んでいます。

関西労災病院 心房細動アブレーションの概要 (382KB)

診断・治療設備

診断機器として、長期間記録型ホルター心電図(7日間)、携帯心電計、加算平均心電図などが実施可能です。また治療設備では、ハイブリッド手術室を運用し、ペースメーカなどの植込みを清潔な環境で行っています。また心房細動に対する冷凍凝固(クライオ)バルーンアブレーションを2016年3月から導入しています。さらに持続性心房細動や心房頻拍、心室頻拍など複雑な不整脈アブレーションに威力を発揮する超高解像度3次元マッピングシステム(Rhythmia)を2016年9月(西日本では2番目)から導入します。その他、着用型除細動器やペースメーカの遠隔モニタリングシステムなど先進的な治療機器の整備に積極的に取り組んでいます。

ご紹介について

当科へご紹介いただく際には、「診療情報提供書」をダウンロードいただき、関西労災病院地域医療室へFAXして予約をお取りください。詳しくは下記「紹介患者さんのご予約について」をご覧ください。

紹介患者さんのご予約について

 

もちろん貴院で作成いただいた診療情報提供書を持って、患者さんの都合の良い日に受診していただいても結構です。原則として何曜日でも不整脈を専門にした医師が診療させていただきます。

 

貴院の患者さんに当科についてご紹介いただき際に、「不整脈科紹介リーフレット」をご使用いただけましたら幸いです。

不整脈科紹介リーフレット (667KB)

地域医療室

予約受付:月曜日〜金曜日 8時15分~19時
TEL:06-6416-1785(直通)  06-6416-1221(代)(内線7080)
FAX:06-6416-8016(直通)

 

FAXは24時間対応です。 但し、予約受付時間外にお申し込みいただいた場合、
予約回答書の送付は、 翌日あるいは祝休日明けとなります。

 

 

手技見学

医師、看護師、臨床工学技士など医療職の方の当科での治療手技の見学を随時受け入れています。2019年度は合計20回の見学会を実施させていただき、47名の方にご参加いただきました。内容は、リズミアマッピングシステムによる難治性心房頻拍治療、CARTOシステムを用いた肺静脈隔離、30分クライオバルーンアブレーションなどです。
当科での見学が、貴施設の診療のご参考になれば幸いですし、先生方とのディスカッションを通して、私どもも一緒に成長させていただきたいと考えています。

神戸市立医療センター中央市民病院
土谷総合病院
奈良県立医科大学附属病院
北播磨総合医療センター

不整脈フェロー募集

不整脈は循環器内科の中でも特に専門性が高い領域です。習得には循環器一般の知識、技能に加えて心臓構造学、電気生理学、イオンチャネルの理解から薬理学まで幅広い座学が必要です。しかしそれだけでは不十分で、カテーテルアブレーション、心臓植込みデバイスの理解、技術を高める必要があります。また臨床医として世界の第一線で活躍するには学会活動も不可欠です。
当院では近畿圏有数のカテーテルアブレーション、心臓植込み電気デバイスの症例数があります。高度な技術を要する長期間持続性心房細動や心室頻拍に対するカテーテルにも積極的に取り組んでいます。フェロー医師の先生には、積極的にアブレーションやデバイス治療に参加して、短期間で幅広い知識・技能を習得していただけます。さらに当院循環器内科全体が臨床研究に積極的に取り組んでおり、不整脈グループでも各自が2~3の臨床研究テーマを持って国内外の学会発表や論文報告を行っています。
不整脈に興味のある若手の先生は遠慮なくご連絡ください。是非一緒に頑張りましょう。

募集要項

対象

卒後5年目~10年目程度で、これから不整脈治療手技を学ぶことを希望する医師。
不整脈に関する経験は問いません。

期間

1年から3年程度

業務内容

主に不整脈症例の入院管理、治療手技への参加。
ただし循環器内科当直(月に2回程度)など循環器内科全体の業務も多少していただくことになります。

連絡先

関西労災病院 不整脈科 増田 正晴
メールアドレス: masuda-masaharu

研究業績

心房細動の研究

低電位領域

クライオバルーンアブレーション

その他の心房細動

超高解像度マッピングシステムに関する研究

超高解像度マッピングシステム

ペースメーカ等心臓植込みデバイスに関する研究

ペースメーカ等心臓植込みデバイス

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