独立行政法人 労働者健康安全機構 関西ろうさい病院産科
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無痛分娩

無痛分娩について・無痛分娩に関するよくある質問をご紹介いたします。

無痛分娩について

「お産って痛いんでしょ? 怖い!」「できることなら、ちょっとでも楽に産みたい。」という妊婦さんに対して、当院では2013年より、ご希望に応じて硬膜外麻酔による無痛分娩を行っています。麻酔薬を注入することによって、陣痛による痛みを緩和します。意識は保たれたまま、痛みのみを取りますので、ご家族と談笑しながら、冷静に新しい命を迎えることができます。

硬膜外麻酔とは

硬膜外腔というスペースに細いチューブ(硬膜外カテーテル)を留置し、麻酔薬を注入することによって陣痛による痛みを軽減する方法です。

胎児に影響がなく、鎮痛効果が確実(個人差あり)であるというメリットがあります。

関西ろうさい病院の無痛分娩について

当院では完全予約制で行っております。硬膜外麻酔用のカテーテル挿入は、麻酔科専門医と熟練した産婦人科専門医が行います。当院には産婦人科医12名、麻酔科医20名が常勤しており、チームで万全の管理体制をとり、安全な無痛分娩を行います。
これまでに無痛分娩に関わる医療事故は発生しておりません。

実際の方法

  1. 計画分娩前日午後に入院、必要に応じて子宮頚管拡張処置を行います。
  2. 計画分娩当日朝、陣痛促進剤を点滴で開始し、硬膜外カテーテルを挿入します
  3. 陣痛が始まったら麻酔開始します。ご本人の痛みに応じて調節可能です

分娩中のすごし方

足に力が入らず危険な場合があるため、歩行は避けていただきます。

定期的(麻酔開始直後は特に頻回)に血圧を測定します。

無痛分娩中は飲水は可能ですが、絶食となります。

面会や立会い分娩も可能です。

起こりうる合併症

低血圧、頭痛、うまくいきめないことによる吸引分娩、穿刺部の出血・血腫形成、感染など

無痛分娩の費用

無痛分娩の費用は全額自費となり12万円です。また、通常の分娩費用が加算されます。

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無痛分娩を希望される方へ

当院での無痛分娩は、全例計画分娩(予約制)としています。希望者が多い場合は先着順とさせていただきますので、予定日が決まりましたらお電話でご予約を取られることをおすすめします。

ご希望の場合は、平日の14時~16時に産婦人科外来へお電話でお問い合わせください。

ただし、妊娠に伴う合併症や持病などにより無痛分娩ができない場合もあります。また、予定よりも早く陣痛が来た場合にも、無痛分娩を行うことができない場合がありますのでご了承ください。

無痛分娩説明会について

これまで院内で開催しておりました無痛分娩説明会は、感染症対策のため、中止とさせていただいております。 無痛分娩を希望されている妊婦さんに、安心して分娩に臨んでいただけるよう説明会の代替策として、説明会と同じ内容の動画を準備いたしました。36週までに必ずご視聴いただきますようよろしくお願いいたします。

無痛分娩説明動画は以下よりご覧いただけます。

お問い合わせ先
TEL:06-6416-0282(産婦人科外来 1階東受付)

※平日の14:00~16:00にお問い合わせください。

無痛分娩に関するよくある質問

Q.無痛分娩のメリットとデメリットを教えてください。
A.メリットは何といっても「痛くない」ことです。産後の処置(分娩時にできた傷の縫合など)の際にも、局所麻酔の追加は通常必要ありません。デメリットとして、分娩経過中に発熱する場合があること、吸引分娩率が若干高くなることが挙げられます。
Q.無痛分娩時、赤ちゃんへの麻酔薬の影響はないですか?
A.無痛分娩には局所麻酔薬を用いますが、赤ちゃんへの影響は全くありません。
Q.無痛分娩の費用はどのくらいかかりますか?健康保険は適用されますか?
A.無痛分娩の費用は12万円です。健康保険は適用されませんので、全額自費となります。また、通常の分娩費用が加算されます。
Q.無痛分娩を希望される方の割合を教えてください。
A.2018年の実績では全分娩数に対する無痛分娩希望者の割合は22.5%でした。希望されても、逆子のため帝王切開になった方や、予定よりも早く陣痛が来てしまったために無痛分娩ができなかった方もいらっしゃいますので、実際に硬膜外麻酔を行ったのは16.8%でした。
Q.無痛分娩ができない人はいますか?
A.極端な肥満の方や、針を刺す場所に感染性の病変がある場合は、無痛分娩を行うことができません。

JALA(無痛分娩関連学会・団体連絡協議会)無痛分娩施設情報(関西ろうさい病院)

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