安全対策について
赤ちゃんとお母さんの安全を守るために当院では以下の安全対策を講じています。
母体への安全対策
一刻を争う緊急事態の発生に備えて迅速な対応ができるように、日頃より訓練や研修を実施しています。加えて、超緊急帝王切開術に対応できる手術室を常に準備しています。当院には母体救命システムインストラクターが2名(産婦人科医1名、救急医1名)常勤しています。
胎児への安全対策
分娩経過中は必要に応じて(分娩誘発を行う方は持続的に)胎児心拍モニタリングを行います。このモニター波形はセントラルモニタリングシステムによってベッドサイドのみならず、ナースセンターや外来でもリアルタイムに見ることができ、常に複数の医師や助産師によって確認されています。
新生児への安全対策
新生児蘇生法(NCPR)研修
すべての分娩に、新生児蘇生法(NCPR)を習得した医療スタッフが立ち会える体制を整えています。2025年4月1日現在、全産婦人科医師12名、病棟・外来の助産師・看護師26名がNCPRの有資格者です。また産婦人科医1名と小児科医1名のインストラクターがおり、院内で研修会を定期的に開催しています。
無呼吸センサー
生まれたばかりの赤ちゃんは、呼吸状態が不安定なため、呼吸が止まってしまったときに、すぐに発見できるよう、赤ちゃんのお腹にセンサーをつけています。
離棟センサー
赤ちゃんが産婦人科病棟外に出た時にナースコールが鳴るようになっており、連れ去りを防止しています。
レスキューママ
災害時にお母さんに抱っこしてもらい、避難できるようなグッズをすべての赤ちゃんのベッドに必ず設置しています。
その他
- 不審者の侵入・犯罪抑止のために、監視カメラを院内に設置しています。
- 最新の新生児蘇生法ガイドラインに基づく新生児の蘇生が行える蘇生台、保育器、エコー機器、高流量鼻カニューレ、光線機器、多様な検査が行える検査機器を備え、トラブルのある分娩でも迅速に小児科医が対応し赤ちゃんの安全を守るよう努めています。
当院での新生児対応基準
当院小児科では、以下の状態の赤ちゃんに新生児医療を行っております。
- 在胎週数35週以上
- 体重1,500g以上
- 集中治療を必要としない
小児科医による診察や検査を行った後に集中治療を要すると判断されれば、連携しているNICU(新生児集中治療室)を保有する医療機関へご紹介いたします。