お産は本来自然な生命現象ですが、時として一刻を争う緊急事態になることがあります。これらに迅速な対応ができるよう、関西ろうさい病院では日頃より、訓練や研修を実施しています。
2019年1月21日に「前置胎盤に関する臨床指針検討会」を行いました。
前置胎盤(ぜんちたいばん)
胎盤が子宮の出口(内子宮口)を覆っている状態を「前置胎盤」といいます。妊娠中の超音波検査で診断可能です。子宮収縮などの自覚がなくても大量に出血することがあり、入院を必要とすることも多く、37週前に分娩にせざるを得ない場合もあります。経腟分娩は不可能ですので帝王切開が必要です。帝王切開時の出血も通常より多くなりますので、輸血の準備をして行います。