独立行政法人 労働者健康安全機構 関西ろうさい病院産科
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「異所性妊娠に関する臨床指針検討会」開催報告

お産は本来自然な生命現象ですが、時として一刻を争う緊急事態になることがあります。これらに迅速な対応ができるよう、関西ろうさい病院では日頃より、訓練や研修を実施しています。

 

2019年225日に「異所性妊娠に関する臨床指針検討会」を行いました。

 


 

異所性妊娠(いしょせいにんしん)

 

一般的には「子宮外妊娠」と呼ばれており、本来赤ちゃんが育つ子宮内ではなく、妊娠が継続できない場所に受精卵が着床してしまう妊娠のことで、異所性妊娠の約95%は卵管妊娠です。卵管は細い管のため、受精卵が育ち続けると、破裂してしまいます。

卵管妊娠は、卵管内や周囲の癒着などが原因で、受精卵が卵管の途中で着床してしまうために起こります。クラミジア感染などの性感染症による卵管炎が原因となることが多く、人工妊娠中絶後の炎症などもあげられます。

子宮外妊娠でも妊娠検査薬では陽性反応が出ます。正常な妊娠であるかを確かめるためには、超音波検査で子宮内に妊娠していることを確認する必要があります。月経が規則的に来ている人では、月経が2週間遅れた頃(妊娠6週)には子宮内に胎嚢(赤ちゃんが入っている袋)を確認することができますので、この頃を目安に産婦人科を受診するようにしてください。

 

 

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