独立行政法人 労働者健康安全機構 関西ろうさい病院産科
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「産科救急に関する臨床指針検討会」開催報告

お産は本来自然な生命現象ですが、時として一刻を争う緊急事態になることがあります。これらに迅速な対応ができるよう、関西ろうさい病院では日頃より、訓練や研修を実施しています。

 

2019年7月8日に「産科救急に関する臨床指針検討会」を開催いたしました。

 

妊婦さんの体の中では様々な生理的変化が起こっており、母体と胎児、2人の命を気に掛ける必要があります。二者択一を迫られる状況では母体を優先しますが、それでも非妊時とは救命処置における対応の仕方が異なってきます。今回は、妊娠による生理的変化、妊産婦死亡の原因疾患、産科危機的出血の原因とその対処方法について、最新のデータをもとに再確認を行いました。

当院では日本母体救命システム普及協議会(JCIMELS)※ベーシックコースのインストラクターが産婦人科に2名、救急科に1名在籍しており、院内でベーシックコースも開催しています。

今後も、産科救急に関する症例検討会やJCIMELS母体救命コースを開催し、最新の知識やガイドラインを定期的にブラッシュアップし、より迅速な対応ができるよう努力してまいります。

 


 

※日本母体救命システム普及協議会(JCIMELS)

日本産婦人科学会が、日本周産期・新生児学会、日本麻酔科学会、日本臨床救急医学会、京都産婦人科救急診療研究会、妊産婦死亡検討評価委員会とともに設立した協議会で、妊産婦死亡の一段の低下を目指して、あらゆる職種の周産期医療関係者に標準的な母体救命法を普及させることを目的に、母体救命システム普及のための講習会開催等の活動を行っている。

 

 

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