お産は本来自然な生命現象ですが、時として一刻を争う緊急事態になることがあります。また、妊婦さんによっては、内科的合併症や産科的リスクをお持ちの方もいます。緊急時に迅速な対応ができるよう、また、リスクをお持ちの方も安全に出産されるよう、関西ろうさい病院では日頃より、訓練や研修を実施し、安全な医療の提供に努めています。
2019年7月29日に「妊娠高血圧症候群に関する臨床指針検討会」を行いました。
妊娠高血圧症候群
妊娠中に高血圧を認めた場合に妊娠高血圧症候群と言いますが、発症時期や蛋白尿合併の有無によって、加重型妊娠高血圧症や妊娠高血圧腎症などと分類されます。
自覚症状が乏しい反面、重症化すると母子ともに危険な状態になることもありますので、指定されたとおり妊婦健診を受け、適切に対処することが重要となります。
今回は、妊娠高血圧の病態、定義、関連疾患、治療、管理について知識の再確認を行いました。