独立行政法人 労働者健康安全機構 関西ろうさい病院産科
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「新生児蘇生法スキルアップ(S)コース」開催報告

お産は本来自然な生命現象ですが、時として一刻を争う緊急事態になることがあります。また、妊娠経過に問題なくても、赤ちゃんが元気に生まれてくる保証はありません。分娩はお母さんにとってだけでなく、赤ちゃんにとっても命がけのイベントなのです。頑張って生まれてきてくれた赤ちゃんの元気がない時も迅速に対応ができるよう、関西ろうさい病院では日頃より訓練や研修を実施し、安全な医療の提供に努めています。

 

2019年8月5日に「新生児蘇生法スキルアップ(S)コース」を行いました。

 

新生児仮死の90%以上はバッグとマスクを用いた人工呼吸だけで蘇生でき、さらに胸骨圧迫と気管挿管まで加えれば99%が蘇生できるとされています。すなわち、正しい手技を習得した者が、出産に立ち会うことで、多くの命が救われることになります。

当院には新生児蘇生法専門コースインストラクター資格を持つ医師が3名(産婦人科医2名、小児科医1名)おり、新生児蘇生法普及事務局承認のコースをスタッフ研修として毎年院内で開催しています。

 


 

■新生児蘇生法(NCPR)

出生時に胎外呼吸循環が順調に移行できない新生児に対して、いかにして心肺蘇生法を行うべきかを学ぶことを目的に、日本周産期・新生児医学会が主催する講習会で、以下の3コースがあります。

・新生児蘇生法専門コース(Aコース)
内容:気管挿管、薬物投与を含めた「臨床知識編」「実技編」で構成される高度な新生児蘇生法の習得

・新生児蘇生法一時コース(Bコース)
内容:気管挿管、薬物投与を除く「臨床知識編」「実技編」で構成される基本的な新生児蘇生法の習得

・新生児蘇生法スキルアップコース(Sコース) 
内容:A・Bコース修了認定者を対象に、蘇生技術の質の維持を目的とし「講義」「手技実習」「シナリオ実習」で構成された復習コース

 

 

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