いまオススメの関労癒し空間 2010年2月

絵画のある空間/院内廊下ほか


病院内の壁面には、数多くの絵画・写真が展示されています。その数およそ200点。とりわけ1階・2階の廊下には、白い壁をバックに二科会有志による作品が並んでいます。

二科会は1914年(大正3年)に文部省美術展覧会(文展)から分離して結成された伝統ある美術団体です。創立メンバーには梅原龍三郎や坂本繁二郎など、のちに巨匠となる画家たちも名を連ねました。現在は絵画部・彫刻部、デザイン部、写真部によって活動が展開されています。

新しい潮流をもつ作家を吸収しながら、創作活動を続ける二科会。その作品を鑑賞できる院内の空間は、小さな美術館かギャラリーのようだとの評価もいただいています。やすらぎを感じることのできる場所として、ぜひご活用ください。

白孔雀の祝福/ホスピタルパーク

寒い季節は、ホスピタルパークも彩りを失いがちです。そんななか、葉牡丹(ハボタン)が訪れる人にやすらぎをもたらしてくれます。色づいた葉が、サニーレタスのように重なりあう姿は、この時期に花屋さんなどでも目にされることで しょう。

原産はヨーロッパで、日本にもたらされたのは江戸時代のこと。儒学者で本草学者でもあった貝原益軒が、1709年に編纂した『大和本草』に「オランダナ(紅夷菘)」として紹介したのが最初だといわれます。

右の写真は、葉の切れ込みの深いニュータイプで、白孔雀(シロクジャク)と呼ばれるものです。20、30年前からこうした新しい種類のハボタンが登場してきました。ちになみにハボタンの花言葉は「祝福」です。

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