脊椎内視鏡センター

脊椎と脊髄の専門家の共同運用で、脊椎低侵襲手術治療を提供します

日本では、1995年に65歳以上の高齢者の割合が人口の14%を超え、高齢社会に入りました。2010年には21%を超え、超高齢化社会を迎えました。脊椎の変形は加齢とともに増加するため、脊椎の病気も多くなってきています。
脊椎の手術は大がかりだと思われがちですが、医療技術の進歩により、傷が小さく痛みが少ない低侵襲な脊椎手術が可能な時代となりました。

関西ろうさい病院は、高齢化に伴う脊椎脊髄疾患の増加と、さらなる低侵襲手術の実施をめざして、2023年4月に「脊椎内視鏡センター」を新設しました。今まで、脊椎変性疾患は整形外科の脊椎外科クリニックが、脊髄腫瘍は脳神経外科が主に対応していましたが、当センターでは、整形外科の脊椎外科クリニックと脳神経外科とが協同し、手術技術・機器の共有や難治症例の協力などお互いのメリットを活かして補い合うことで、より良い治療の提供に努めています。

脊椎内視鏡センターは、整形外科の脊椎外科クリニックと脳神経外科の医師で構成されており、日本脊椎脊髄病学会 脊椎脊髄外科指導医、日本脊髄外科学会 脊椎脊髄外科専門医、日本整形外科学会 脊椎内視鏡下手術技術認定医、日本神経内視鏡学会技術認定医が在籍しています。すべての脊椎手術が内視鏡下手術の適応になるわけではありませんが、脊椎手術の経験が豊富な医師が、手術の適応をしっかりと見極め、治療方針を決定しています。

内視鏡手術

発展著しい脊椎内視鏡下手術は、腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症に対しての腰椎内視鏡下手術だけでなく、頚椎椎間板ヘルニアや頚椎症性神経根症に対しての頚椎内視鏡下手術にも対応できるようになりました。(16mmの切開で手術可能です。MED: microendoscopic discectomy・MEL: microendscopic laminotomyと呼ばれる手術です。)

脊椎内視鏡センター

 

更に近年は、より低侵襲な経皮的全脊椎内視鏡下手術が可能な機器(PED: percutaneus endoscopic discectomy・FED: full endoscopic discectomyとも呼ばれる技術です。)が導入され、7-8mmの小さい切開での手術も可能となりました。術後の疼痛が非常に軽く、脊椎の骨や関節へのダメージを最小限にできます。背筋への損傷が少ないため、早期の社会復帰が可能になりました。

脊椎内視鏡センター

主な対応疾患

頚椎
頚椎椎間板ヘルニア、頚椎症性脊髄症、頚椎症性神経根症 など

胸椎
胸椎黄色靭帯骨化症 など

腰椎
腰椎分離症、腰椎椎間板ヘルニア(外側ヘルニア含む)、腰部脊柱管狭窄症、腰椎変性すべり症、腰椎分離すべり症 など

スポーツの脊椎障害

整形外科「スポーツの脊椎障害」ページへ

平均入院期間

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スタッフ

山﨑 良二(やまさき りょうじ)

役職 センター長
脊椎外科部長
資格等

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豊田 真吾(とよた しんご)

豊田 真吾

役職 副センター長
脳神経外科・脳神経血管内治療科部長
資格等

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小林 真紀(こばやし まき)

小林 真紀

役職 脳神経外科・脳神経血管内治療科副部長
資格等

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村上 知義(むらかみ ともあき)

村上 知義

役職 脳神経外科・脳神経血管内治療科副部長
資格等

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阿知波 孝宗(あちは たかむね)

役職 脳神経外科・脳神経血管内治療科医員
資格等

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山岸 亮(やまぎし あきら)

役職 整形外科医員
資格等

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塚﨑 裕之(つかざき ひろゆき)

役職 整形外科医員
資格等

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山田 修平(やまだ しゅうへい)

役職 脳神経外科・脳神経血管内治療科医員
資格等

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青木 惇一(あおき じゅんいち)

役職 整形外科医員
資格等

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