地域がん診療の新たなステージへ
当院は国指定の地域がん診療連携拠点病院で、これまでは各診療科で臓器別に抗がん剤治療を含めた専門的ながん医療を提供してきました。しかし、原発不明癌、肉腫(サルコーマ)、神経内分泌腫瘍・癌といった希少がんなど単一診療科だけでは対応が困難な疾患の存在、高齢化に伴う臓器機能低下や併存疾患を有する患者さんの増加、分子標的治療薬や免疫チェックポイント阻害薬などの新規抗がん剤の登場によるがん薬物療法の複雑化・高度化により、臓器別治療だけではなく、臓器横断的視野を持った診療が必要となってきました。そこで、当院でのがん診療のさらなるレベルアップを目的として2018年4月に当科が開設されました。
院内で行われている様々ながんの検討会(キャンサーボード)に参画するとともに、各診療科やがん医療に関わる多くの部門やチームと連携、協働して、がんの診断・治療から症状緩和まで、チーム医療の要として、一人一人の患者さんにとって適切で質の高いがん診療を提供します。
当科での診療は、悪性腫瘍が画像的または組織学的に診断された患者さんが対象であり、腫瘍マーカー高値などによる悪性腫瘍の存在診断は行っていません。また、原発臓器が明らかながんについては、従来どおり臓器別の当該診療科の受診をお願いします。
コロナ時代の胃がん検診と治療について
新型コロナウイルス流行期における内視鏡検査に対する当院の方針と感染症対策、体に優しい胃がん治療、治療と仕事との両立支援などについてご説明しています。
「第35回関西ろうさい病院市民公開講座」令和3年3月14日にケーブルテレビで放送された内容になります。
腫瘍内科スタッフ
萩原 秀紀(はぎわら ひでき)
役職 | 副院長 腫瘍内科部長 消化器内科部長 医療連携総合センター長 |
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専門分野 | 消化器 |
資格等 | 日本消化器病学会消化器病専門医・指導医 日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医・指導医 日本肝臓学会肝臓専門医・指導医 日本がん治療認定医機構がん治療認定医 日本内科学会認定内科医・内科指導医 日本医師会認定産業医 大阪大学医学部臨床教授 医学博士 緩和ケア研修会修了 |
役職 | 第二腫瘍内科部長 第四消化器内科部長 |
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専門分野 | がん薬物療法・消化器 |
資格等 | 日本消化器病学会消化器病専門医・指導医 日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医・指導医 日本肝臓学会肝臓専門医 日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医・指導医 日本がん治療認定医機構がん治療認定医 日本内科学会総合内科専門医・内科指導医 日本消化管学会胃腸科認定医 緩和ケア研修会修了 |