眼科

眼科診療2017-2018

特色・方針

多様な手術に対応するスタッフの充実と機器整備

これまで当院では白内障、網膜硝子体手術を手がけてきましたが、これに加え角膜移植を手術のラインナップに加え、現在では後述の「主な眼科外科手術ラインナップ」にあるような手術を手がけています。

白内障はほぼ100%を超音波水晶体乳化吸引術+眼内レンズで行い、通常の病院では白内障手術が困難な屈折矯正後や表層角膜切除をおこなった症例、角膜内皮細胞が減少した症例に対しても手術ができる体制が整っています。そうしたことから他の病院から紹介を受ける形でそうした方も手術が行えるようになっています。

角膜および結膜疾患に関しては、関西ばかりでなく、四国九州からも紹介を受けた方が受診され、角膜移植をはじめ、多様な治療で視力上昇を得られています。こうした環境は角膜ばかりでなく、光干渉断層計(OCT)を用いて、詳細な検討が行えることから網膜硝子体疾患も手術により、通常では視力低下をきたすようなケースでも、視力低下を阻止あるいは向上できるようになってきています。また、当院では画像ファイリングシステムが導入されていることから、治療効果がすぐさま観察・記録でき、より充実した環境で治療が進められます。

主な眼科外科的手術ラインナップ

白内障、後嚢切開術、翼状片、涙点閉鎖術(ドライアイ)、全層角膜移植、深層表層角膜移植、羊膜移植、角膜内皮移植術、角膜輪部移植、緑内障(トラベクレクトミー,トラベクロトミー)、レーザー虹彩切除術、網膜剥離手術、網膜硝子体手術(黄斑円孔、糖尿病網膜症、増殖網膜硝子体症)、レーザー光凝固術、眼瞼下垂

角膜・結膜疾患や硝子体疾患での治療効果の飛躍的向上

角膜移植も順調に症例数を増加させており、これまで角膜の混濁などで視力低下に悩んでおられた患者さんにも明るい光を届けられるようになって来ています。角膜移植も、従来からよく知られている全層移植から表層移植、深層移植、さらには最近注目をあびている深層内皮移植と多様な方法が可能であり、術後の管理が容易な縫合なしの角膜移植も推し進めます(図1)。

最近患者数が増加しているドライアイについても人工涙液、ヒアルロン酸ナトリウム、P2Y2アゴニスト(ジクアス®)、レバミピド(ムコスタ®)などの点眼治療、多種にわたるなかから症例に合ったものによる涙点プラグ、さらにこうした治療に抵抗する症例には涙点再開通率の低下が可能となった新たに開発した外科手術で対処しています。当院はドライアイの世界的な診断基準選定委員会に参加しており、こうしたことから欧米で効果のある治療法をいち早く導入できるのも魅力のひとつとなっています。特に、この新たな涙点の外科的治療法は当院より全国に広まっているもので、多くのドライアイ患者さんの眼表面に潤いを供給できています。

また、2013年より最新の網膜硝子体手術装置が導入され、最新鋭の機器が配備され、細かな操作の手術がより一層研ぎ澄まされたものになり、網膜剥離手術、糖尿病網膜症、増殖硝子体網膜症に対しても高い治療効果を上げています。また、症例に応じては抗VEGF抗体を硝子体投与し、その病態を鎮静化させたのち手術を施行することも可能となっています。

今後の展望

医学は毎年進歩しているわけですから、積極的に学会にも参加、発表し、日本だけでなく世界中の医師と情報を交換することで、一歩でも進んだ医療の提供ができればと考えています。

角膜白斑に対する角膜移植例

図1 角膜白斑に対する角膜移植例

67歳女性 白内障+眼内レンズ+全層角膜移植のトリプル手術で術前(0.05)が術後(0.7)にまで視力上昇した。

診療実績(2016年度)

新入院患者数 749人
外来新患数 1,307人
入院患者数(年間在院ベース) 2,406人
外来患者数(年間延べ) 11,351人
手術件数(手術室内) 808人

臨床研究のテーマ

  • ドライアイ新たな治療開発
  • 抗VEGF抗体を用いた難治性網膜硝子体治療開発

眼科学術業績 (PDFファイル)

スタッフ

渡邉 仁(わたなべ ひとし)

部長:渡辺 仁

役職 部長
専門分野 白内障
角膜
結膜
資格等 日本眼科学会 評議員
大阪大学大学院臨床教授(医学系研究科・感覚器外科学;眼科学)
日本角膜学会 評議員
兵庫県眼科医会 理事
日本眼科学会 認定専門医・指導医
日本職業災害医学会 評議員
医学博士(大阪大学)
Council,Asia Dry Eye Society
Country Liaison Tear Film and Ocular Surface Society
Association of Research in Visual Science and Ophthalmology
American Academy of Ophthalmology

中田 亙(なかた こう)

副部長:中田 亙

役職 第二部長
専門分野 白内障
網膜硝子体疾患
資格等 日本眼科学会 認定専門医
日本網膜硝子体学会

大矢 史香(おおや ふみか)

役職 医員
専門分野 白内障
角膜

森 弓夏(もり ゆか)

役職 レジデント
専門分野 白内障
眼科一般
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