胆道癌

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胆道癌

胆道癌とは

図1 肝外胆道系の区分
図1 肝外胆道系の区分

胆道癌には胆管癌、胆嚢癌(Gf, Gb, Ga, C)、乳頭部癌(A)が含まれます。胆管癌は肝門部胆管癌(Bp)、上部胆管癌(Bs)、中部胆管癌(Bm)、下部胆管癌(Bi)に分けられます(図1)。

胆道癌の診断

「エビデンスに基づいた胆道癌診療ガイドライン」の診断アルゴリズム(図2)に従い、血液検査、腹部超音波、CT、MRI、MRCPを施行し、胆管癌、胆嚢癌、乳頭部癌の診断を行います。内視鏡的逆行性胆管造影(ERC)を基本に場合により経皮経肝胆道造影(PTBD)を施行し病期を含めて診断します。

図2 「エビデンスに基づいた胆道癌診療ガイドライン」の診断アルゴリズム
図2 「エビデンスに基づいた胆道癌診療ガイドライン」の診断アルゴリズム

胆道癌の治療

関西労災病院では、「エビデンスに基づいた胆道癌診療ガイドライン」の治療アルゴリズム(図3)に従い治療を行っています。切除可能で有れば、術前に胆道ドレナージによる減黄処置を行ないます。また肝門部胆管癌、上部胆管癌、胆嚢癌では肝切除が必要になりますが、残肝容積をCTにて算出し、残肝容積が35%以上有れば切除術を、35%未満で有れば切除側肝容積を減少させ、残肝容積を増大させるために、切除する側の肝臓の門脈を塞栓します。門脈塞栓術には、開腹下に行う方法と超音波ガイド下に肝臓を穿刺する経皮経肝的門脈塞栓術(PTPE)が有りますが、当施設では主にPTPEを施行しています(図4)。下部胆管癌、乳頭部癌では幽門輪温存膵頭十二指腸切除術(PPPD)を施行しています。

図3 「エビデンスに基づいた胆道癌診療ガイドライン」の治療アルゴリズム
図3 「エビデンスに基づいた胆道癌診療ガイドライン」の治療アルゴリズム
図4 経皮経肝的門脈塞栓術施行例
図4 経皮経肝的門脈塞栓術施行例

手術不可能な場合は閉塞性黄疸が有る場合は胆管ステント等により胆道ドレナージを行った上で、全身化学療法、放射線療法等を施行しています。尚、全身状態が不良で治療が困難な場合は、除痛など緩和療法を施行しています。

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