むせる・よく咳をする
加齢による症状と思われがちです。たまにむせることは健常人でもありますが、少なくとも食事の度にむせる、または、1日数回以上のむせは、脳卒中や脳神経内科の病気による症状のことがあります。
咳がよくでる、年中風邪気味でかかり医で薬をもらっている、慢性気管支炎と言われているといったことも、原因は同じことが少なくありません。食事中の誤嚥、食後の食べ物ののどへの残留物が寝た時などに誤嚥している、または、胃食道逆流などを考えます。こういった症状があればできるだけ早く受診しましょう。
のみ込みにくい
食べ物をのどのほうへ送ることが難しい、のどにひっかかった感じがする、のみ込むのに時間がかかるなどの症状です。 口やのどの腫瘍や潰瘍、脳神経内科の病気で、舌の動きが悪くなっている、のみ込む力やのみ込むタイミングが、障害されているといったことが考えられます。
当院では脳神経内科の特殊外来として、「嚥下外来」を開設しています。脳神経内科医師、看護師、言語聴覚士や歯科衛生士といった多職種のチームで診療にあたっています。診察や嚥下造影検査などで、原因や対策をご一緒に考えていきます。受診希望の場合は、必ず、かかりつけ医から地域医療室を通じ、まず脳神経内科の初診外来(完全予約制)を受診してください。
摂食嚥下運動
原画出典:文科省大学病院連携型高度医療人育成事業 教育ビデオ「摂食嚥下障害 基礎編」
摂食嚥下運動(健常例) 動画14.54MB
出典:DVDで学ぶ神経内科の摂食嚥下障害 野﨑園子・市原典子 編著 医歯薬出版
誤嚥
嚥下前誤嚥 嚥下中誤嚥 嚥下後誤嚥
原画出典:文科省大学病院連携型高度医療人育成事業 教育ビデオ「摂食嚥下障害 基礎編」
嚥下運動中の誤嚥と嚥下運動後の誤嚥 動画39.76MB
出典:DVDで学ぶ神経内科の摂食嚥下障害 野﨑園子・市原典子 編著 医歯薬出版
参考:摂食嚥下ケアがわかる本 エピック