腹腔鏡下膵頭十二指腸切除術

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腹腔鏡下膵頭十二指腸切除術は2016年3月までは保険適応になっていない治療法のため、自費診療となります。2016年4月以降は保険適応になる見込みです。詳細は責任者(武田)までお問い合わせください。

膵頭十二指腸切除術とは

膵頭部(膵臓の右側部分)は十二指腸、胆管とつながっているため、この領域(下部胆管、膵頭部、十二指腸)に発生した腫瘍の切除を行う術式を膵頭十二指腸切除といいます(図1)。胃の出口、十二指腸、胆管、胆嚢、膵頭部の切除を行い、図のように4カ所の吻合を行います。消化器外科の分野では最も難しい手術の一つとされます。

膵頭十二指腸切除術

図1 膵頭十二指腸切除術

腹腔鏡手術の進歩

近年、腹腔鏡手術は傷が小さく体にやさしい手術として多くの術式に取り入れられてきました。一般的に手術時間は長くなりますが、出血量が減少し入院期間が短縮するといわれています。胆嚢摘出術から導入され、現在では胃や大腸の手術(2002年保険収載)にも広く応用されています。一方で、膵臓の手術では導入が遅れており、膵体尾部切除術(膵臓の左側の切除術式で吻合の必要性がない比較的シンプルな手術です)が2012年に条件付きで保険収載されたところです。当院の肝胆膵外科グループでは2010年から積極的に腹腔鏡下手術を取り入れ、2013年12月までに腹腔鏡下肝切除術213例、腹腔鏡下膵体尾部切除術26例、腹腔鏡下胆管切石術54例を行い、国内で有数の腹腔鏡下手術経験を持っています。

腹腔鏡下膵頭十二指腸切除の導入

前述のように膵頭十二指腸切除は高度な技術を要し、患者さんにとってはダメージの大きな手術です。そのような手術こそ、体にやさしい手術が求められると考えられます。腹腔鏡下膵頭十二指腸切除術は国内では数施設しか開始されていませんが、当院では14例の手術を行い良好な成績を得ています。切除は計5カ所の穴から行い、最終的にはその穴から吻合部の周囲にドレーンというチューブを入れます(図2)。切除した臓器は上腹部の小切開から取り出し、膵臓の吻合だけはその傷から直接見ながら行います。膵臓の吻合は最も合併症に関わる部分なので、この方法は開腹術と同等の安全性を確保するためです。なお、この術式は関西労災病院臨床治験倫理審査委員会で厳格に審査され、承認されています。

開腹手術と腹腔鏡下手術の腹部の様子

図2 開腹手術と腹腔鏡下手術の腹部の様子

手術費用について

2016年3月までは腹腔鏡下膵頭十二指腸切除術は保険適応になっていない治療法のため、自費診療となります。術後合併症等で入院治療費が予定金額を超えた場合には、当院が治療費を負担致します。なお、退院後の外来通院は通常の術後の経過を観察する検査で行うため、加入されている健康保険でお支払いいただくことになります。2016年4月以降は保険適応になる見込みです。詳細は責任者(武田)までお問い合わせください。

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